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住宅が完成してから10年のスパンで考えてみると、一般的には家族構成の変化によるプランの変更、水周りのリニューアル、外部のメンテナンスなど、ところどころでコストをかけて家を長持ちさせることを行っている場合が多い。内装を少し変えるなど、プランの変更が無い場合のリニューアルはさしてコストはかからないが、外部のメンテナンスの場合は外壁のほか、足場やバルコニーの防水工事など、それなりにコストがかさむ。
そこで今回提案するのは、基礎、構造躯体、屋根、サッシ、断熱材で構成される「スケルトン」すなわち外部空間と、内部間仕切り、水周り、照明などの内部空間である「インフィル」をデザインにおいて分けて考えていくスタイルである。「スケルトン」を頑強にしておいて、内部はどちらかというと、取替えや取り外し、あるいは取り付け、はめ込みなどが容易にできる空間にしておく。設備は15年使うとさすがにへたってきますから、ゆくゆく取り替えることを前提としたプランニングとします。わかりやすく言えば、外部はただただ頑強に造る。そして手を加えずに長持ちさせる部材の選択により、「減価償却」をしないようにする。一方内部は、もっぱら取り替えることを意識した空間にする。ということはただの箱にしておく方が望ましいということです。
「スケルトン」部分を構成する例としては
● 屋根(2重通気遮熱工法)
防水をタイベックルーフライナー、遮熱をタイベックシルバーとし、その間に通気層を設ける。通気層を設けることで、屋根に湿気をこもらせない。
● 構造躯体
外部の間柱に206(38×140),208(38×184)を採用し素材はダグラスファー(米松)とする。外壁下地は「ダイライト厚12.5o」(大建工業)。天井高は1階を3メートル、2階を2.2メートルにするなど、法的規制の範囲内において自由である。
● 断熱材
外壁断熱材はネオマフォーム厚さ50ミリ、全面タイベックシルバー、通気層を設けた外断熱、遮熱通気工法とする。
「インフィル」を構成する各アイテム(浴室、化粧台、キッチン、収納など)は基本的には機能を意識しつつも、ただ置くだけというスタイルにする。当然ながら、設備配管なども、後々位置の変更による大掛かりな取替え工事が必要の無いようにしておく。
コストの方も「スケルトン」と「インフィル」に分けて考える。2008年5月現在の標準的な単価で計算すると下記のようになる。(4月から住設機器や管材、外壁材などが軒並み値上がりしている)
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