BOOH RAN ・ BOOH RAN 

 

 

越谷で設計中のオーナーA氏から松原団地の土地の売却を依頼されたのが、この計画の始まりである。

駅から徒歩圏内であるが、南西側に高層マンションが建っており、日当りはとてもよい場所とはいいがたく、突っ込み道路の奥ということもあって、はたしてすぐ売却できるか、不安があったのも事実である。

ところが、スタッフの好意にしている春日部の不動産会社がスムースに契約をまとめあげてくれた。

この土地の買受人が、今回の計画のオーナーK氏というわけである。日当りについては、建築計画で解決することとし、駅から徒歩圏内という利便性を重視し、この土地で計画を進めることとなった。

写真に見るように日当りの悪い敷地に昼間でもカーテンをおろしているほど、明るい家が完成となった。

オーナーはまだ若く、土地、建物のローンはやはりしんどい。そこで電気工事の専門家であるオーナーに施工に参加してもらい、施主直営+分離発注スタイルをとることとした。予算のアッパーが決まっているため、施主ルートで設備機器等も調達してもらうなど、コスト効果をあげる工夫も細部にわたって検討した。アイテムの必要、不必要も明確に分類し、無駄のない設計を行なった。

とはいっても、無駄のない家は面白みに欠ける。この家には真冬でも明るいリビング・ダイニング、珪藻土の魅力にあふれる小上り3帖の和室空間、キッチン、ダイニング前の中庭コートヤード、パントリー付オープンスタイルシステムキッチン、可変スタイル2Fホール空間、オールムク材使用ステアケース、2.5帖のウォークインクロゼット付きMBRなど、見せ場をいたるところにちりばめた。

 


(2004年8月竣工 設計期間6ヶ月)
  延床面積:91.01u  
  DESIGN:FUMIHIKO KOZAKAI & ASSOCIATES