◆木の力◆

我々の先人達は、木・土・石・草という自然素材を巧みに駆使し、土壁やムクの木で高温多湿を凌ぎ、夏涼しく、冬暖かい健康で快適な住まいを作っていました。

木材を住宅に使用すると、森林保護や、地球環境に悪影響を与えるという意見もありますが、森林は適時更新されています。伐採したところに再び樹木を植えれば、木はすくすく育って再生産されます。

木材を使わずに鉄(プレハブ鉄骨など)やコンクリート(ALC、へーベル板)を使用した場合は、その生産にあたり、石油などの化石燃料を大量に使い、かえって地球環境の悪化に拍車をかけることになります。木材は、太陽と水の恵みで育まれるため、生産に必要なエネルギー使用量も少なく、地球に優しい材料なのです。

さらに木は、清潔で衛生的な住空間を保つ、さまざまな効能も持っています。レッドシダーなどの木材の木屑の中にダニを放ったところ、繁殖が止まったり、ヒノキ科の樹種には、「ヒノキチオール」などの成分が含まれ、この成分が、カビ類の発生を抑える、強い抗菌性を持っていることなどがわかっています。

使ってしまえば戻らない石油と違って、寿命を迎えて解体された木造住宅の場合、使用されていた木材を建築材として再活用したり(古民家再生)、紙やパルプの原料にしたり、再利用できることが多いのも特徴のひとつです。そのため、リサイクルできない固形廃棄物の発生が少なくてすみ、さらに焼却しても有毒ガスを出さず、そのまま廃棄しても土に戻りますから、環境に悪影響を与えません。

大自然の恵みを受けた樹木には、優しい温もりがあり、

人に安らぎ感を与えてくれます。

 


 

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