建築工事の着手から建物引渡までの間に

      現場で打ち合わせる項目及び注意点について 



■ 建築工事の着手から建物引渡までの間に現場で打ち合せる項目及び注意点について
 1 解体工事
 2 着工打ち合わせ
 3 杭工事(地盤補強)
 4 上棟打ち合わせ
 5 造作完了打ち合わせ
 6 竣工立会い
 7 引渡し

 

1 解体工事
着工前に敷地内の建物を解体撤去した際、既存建築物の基礎の形状や深さによっては、一般的な予測以上に土が減ることがあります。その結果敷地の高さを維持するためにより多くの盛土が必要になる場合があります。また浄化槽やその他の地中埋設物(コンクリートのガラなど)が出てきた場合に、その撤去が必要となったり、撤去に伴い盛土が必要となる場合があります。                   
古い分譲地などでは敷地内を隣家の水道管が通っている事などもあり、解体工事の際に水道管を破裂させてしまう事もあります。
解体前に解体工事業者と充分に打ち合わせを行い、敷地の状況はできるだけ詳しく伝えるようにしましょう。また、残したいもの(植木など)にはビニール紐で結んでおく等の目印をつけて工夫しましょう。エアコン、テレビ、冷蔵庫は家電リサイクル法によって事前に役所に申請が必要となりますので、業者に依頼する場合は解体工事の2週間前くらいまでに行うことが必要ですので注意しましょう。

2 着工打ち合わせ

■地縄確認

敷地に新築する建物の外壁ラインの芯に縄(ビニールテープなど)を張って建物の配置を確認します。現実の敷地に建物をおとして見ることで通路とエアコン室外機の取り合い、プロパンガスボンベの交換、灯油タンクへのアプローチなど問題点の有無を最終確認します。
※隣地境界から建物まで民法上では50cm以上の距離をとる事が求められています。(民法第234条)

■ベンチマークの決定

どこの高さを基準にして建物を建てるかを明確にするため高さ0のポイント(ベンチマーク)を決めて敷地の地盤面の高さを細かく測ります。この時盛土について最終確認をします。敷地内の水捌けも考慮して高さを決定しましょう。

■施工店と工程スケジュールについて確認を行います。

■基礎工事

基礎は性能保証の仕様となりますが、重要なのは施工がきちんとなされているかです。
@砕石又は割栗   厚120〜150o
A捨てコンクリート  厚30〜40o
B防湿シート           厚0.1o
C配筋がその重みで撓む事により設計強度を発揮できなくなる事を防止するために必要箇所にスペーサーを用います。また基礎立ち上がり部分はタテとヨコの鉄筋を緊結します。
鉄筋D13、D10の『D』とは異形鉄筋の表示記号で、コンクリートの付着をよくするために、丸鋼の表面に凹凸をつけたものです。

 

3 杭工事
地盤補強が必要な場合に、基礎工事の前に施工します。
硬い支持地盤まで鋼管を打ち込む鋼管杭、杭とその周囲との摩擦力によって支えるソイルセメントによる柱状改良などの方法があります。
着工打ち合わせの際に、設計上予定している地盤の高さを高く変更した時などに、盛土が必要になり、場合によっては杭を長くしたり、基礎を深くする等の対応が必要になる事があります。

4 上棟打ち合わせ
各部屋毎、水周り、廊下、玄関、ベランダ、屋外の全般にわたって以下の打ち合わせを行います。

@コンセント、スイッチの位置、増減

家具等の配置の予定に合せて最終決定

A照明器具の種類の確認、取付位置の最終決定

機種によっては補強などが必要
後からの変更はコストもかかり大変面倒なので上棟時までに照明器具は決めておく事が理想的です。

Bセキュリティー工事(SECOM,SOKなどを採用する場合)

有線方式のセキュリティー工事は上棟以降の施工は壁面がボードで密閉されるので出来なくなりますので注意。

Cエアコンの室外機、室内機の取付位置の確認

D床暖房の設置位置の確認及びコントローラーの取付位置の確認

Eコンピュータの設置位置、通信方式の確認。

家庭内LANについての確認。
ケーブルテレビなど別途配管が必要になる場合がありますので上棟時までには希望する内容を確定しておきましょう。

F電話の設置位置の確認

IP電話にする場合はコンピュータのネットワークと合せての検討が必要となります。

Gテレビの位置の確認、ケーブルテレビの導入の最終確認

H壁面の補強箇所の確認

壁に大きな額などを掛けたりする場合に補強をしておくと便利です。

電気工事が終わり石膏ボードでふさがれてしまうと、後から変更や追加をする事が難しくなります。設計段階で採用の有無や設置位置が決められなかった項目などは早めに決めておくようにしましょう。

5 造作完了打ち合わせ
ペイント、クロスを決定します。
天井廻縁、ケーシング、巾木、階段手摺、内部ドア、玄関ドア、収納家具などインテリアの色打ち合わせと、壁のクロス仕上を現場でサンプルブックなどを見ながら決定していきます。
部屋のイメージと全体のバランスを考慮して提案をしながら決めていきます。

 

6 竣工立会い

@外装、内装のチェック(工事監理者)

手直しを必要とする部分の有無の確認

A設備機器の使用についての説明(工事施工者)

キッチン、浴室、給湯器、床暖房など各種設備機器の説明を実施

カーテン・外構工事打合せ
各部屋のイメージと照明、家具、ペイントに合せてカーテンを提案いたします。
外構計画は、建物の外観とベストマッチなデザインとなるように留意しましょう。

7 引渡し
  手直し工事箇所の確認
  各種保証書の説明
  工事監理報告書提出
  工事完了報告書提出
  鍵の受け渡し
  登記必要書類の受け渡し

  
  

製作・デザイン:山西 俊幸(アーキヴィジョン)