もうひとつのバルセロナ

 


バルセロナでは、アントニオ・ガウディが有名だが、モデルニスモ(1885年頃〜1920年頃)の時代のもう1人の建築家ドメネク・イ・モンタネールの設計によるサン・パウ病院が面白い。装飾や模様は、カタルーニャ地方の世紀末芸術にふさわしい味付けでもある。病魔が吹っ飛んでいきそうなくらい、凝りに凝ったデザインでもある。経済力を背景に展開されたこのムーヴメントは、20年代には退潮してしまった。
病院正面入口
病院内部
これが病棟?

(撮影 小堺 文彦)