オークパークのフランク・ロイド・ライト

 


シカゴ近郊オークパークに残したフランク・ロイド・ライトの住宅。現在では、どれも古典であるが、今見てもとても新鮮である。

長い軒の出と、ゆるやかな屋根勾配が、地平線を強調する。周囲の景観とも調和する、落ち着いたレンガの壁は、ライトの得意なプレーリースタイルである。

アーサー・B・ヒュートレー邸(1902年)

ライトが独立後、初めて手掛けた住宅作品。屋根はアスファルトシングル葺。円筒形の部分の外壁は、木を曲げて貼っている。
ウォルター・H・ゲイル邸(1893年)
八角形の棟と急勾配の屋根は、ライトの初期の特徴である。10年後にデザインされたヒュートレイ邸との違いがよくわかる。
ロバート・P・パーカー邸(1892年)

(撮影 小堺 文彦)