そんなに私を見つめないで

 


西洋の建築に興味を持ったカイディン帝の廟である。1920年から12年かけて造られた。石の階段の手摺には龍が刻まれ、階段の上には、馬や象や役人の石像が廟を守っている。廟の内部には、カイディン帝の遺体が安置されている。
ここは、ベトナム最後の王朝、阮(グエン)朝(1802年〜1945年)の都が置かれた、とても静かな町フエである。

ベトナムは、86年12月の共産党第6回大会で採用されたドイモイ(刷新)政策で、統制経済の縮小化と、市場経済の導入を実施することになった。
香港、台湾などのアジア諸国、イギリス、オーストラリアなど先進国からの援助を受け、資本の導入を図り、今に至っている。
子供たちの着ている洋服はとてもカラフルで、日本と変わらない。顔立ちも日本の子供たちにとてもよく似ているみたいだ。

フエの女の子達

カイディン帝廟は、私の遊び場。
そんなに私を見つめないで。

(撮影 小堺 文彦)