ポル・ポトはもういない

 


プノンペンにあるトゥール・スレン博物館に展示してある、ポル・ポトに処刑された人々の写真。中国の文化大革命を手本にしたと言われるポル・ポト政権下で処刑されたり、餓死させられたりした国民は300万人ともいわれている。

プノンペンのセントラルマーケットでは、ポル・ポトの呪縛から解き放たれて、皆商業活動に熱心だ。女の子が食べている昼ご飯のおかずの魚は、近くを流れるトンレサップ川で採れたものだ。ココヤシの果汁を混ぜた魚のペーストを、バナナの葉でくるんで食べる「ホモック」は、とてもおいしい。ここプノンペンからホーチミンへ衣料品や食料品が毎日届けられる。

(撮影 小堺 文彦)