小堺文彦 クメール遺跡を訪ねる

 


●ピマイ遺跡

本堂にある円柱型の塔が、アンコール・ワットの建築を
模したと言われている。一方で、アンコール・ワットの試作品として造られたという見方もある。アンコール遺跡の補修をしていたフランス人 ベルナール・フィリップ・グロリエの協力で文化省芸術局によって修復されたが、現在も現地の人たちの手で保存・修理が行われている。

 

●パノム・ルン

寺院は、ヒンズー教のシヴァ神に捧げられたアンコール芸術の好例。寺院の裏には、広大なカンボジア平原が広がる。


下は、神殿入り口上部にある「水上で眠るナーライ神」のレリーフ。

 

●ムァン・タム

砂岩にほどこされた装飾はいずれもすばらしいが、現在は、崩壊が進んでいる。大規模な修復工事が始まっているが、何年かかるかわからない。