1736年3月21日マルヌ河沿いのドルマンという小さな町に生まれる。
1771年にフランス・コンテ地方の王立製塩所総監督という地位を得、1773年に設計を開始している。 当時、塩は、冬の間保存が難しい肉を塩漬けにするための必需品であって、その採取、販売は、王室の独占的特権であり、国庫の重要な収入源となっていた。 この建物は、半円状の配置をしており、中心にある監督官の館からすべてを監視できるということから、権力による監視機構と重ね合わせとみてとれる。 一方で、当時自由の概念を見つけ出した啓蒙主義の時代と考え合わせると、その二重構造がおもしろい。
ローカル線で本数は少ないが、パリから日帰りできます。
小堺文彦