● ● ● ● ● 入居11年つくば市「K邸」リフォーム ● ● ● ● ●


入居11年、つくば市の「K」様宅のリフォーム工事が無事終了した。通常、入居後10年が経過すると、外部からメンテナンスするのが一般的であるが、今回は、屋根そして外壁の光触媒工事、窓周りの工事は見送った。窓周りはゴムのパッキンに劣化が見られるが、雨が漏ったり、しみこんできているわけでもないため、主に内部をメンテナンスした。ただしゴムパッキン部分は、この2、3年で取り替えた方がよさそうだ。外壁はアルミサイディングと一部ブリック張りの仕上げで新築時とあまり変わらない。屋根はガルバリュームに天然石をまぶしたオーストラリア製の軽い素材でまったく劣化していない。渋いダークブラウンが当時のままである。94年の阪神・淡路大震災後の設計であったため、この軽い素材を選択したような気がする。外部はほとんど傷んでないのである。リフォーム項目は
    1    トイレの腰壁にエコカラット(INAX)を施工
    2    トイレの床を天然コルクに変更
    3    パウダールームの壁全面をエコカラットに変更
    4    パウダールームの床の張替え
    5    玄関ドア、勝手口ドアその他内部の再塗装
    6    ボイラーの交換
    7    床下防蟻処理(薬剤はハチクサン)
    8    バルコニー防水工事(保証期間10年が過ぎたため)
    9    ガレージ入り口部分のコンクリートレベル調整
    10  コンセントの追加、照明器具の変更
    11  インターホンをテレビドアホンに変更
工期は約1週間であった。総工費は、税、コンサルタントフィー含めて911000円。ポルシェの語呂合わせのような金額であるが、オーナーは3台のBMWのバイクを、11年間まったく故障のないホルムズ社製オーバードアの奥に大切に置かれている。

 

今回もこのリフォーム工事はCM方式(コンストラクションマネージメントスタイル)で行った。工務店一括請負方式ではなく、各施工会社あるいは職人からそれぞれ見積もりを出させ、数量や単価のチェック、工事品質のチェックを当社が施主の代理人として行った。

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それにしても時が流れるのが早い。入居11年だから設計は12年位前である。打ち合わせの時は、ご長男が小学校2年か3年生、下のお嬢さんがまだ幼稚園であった。ご長男は僕の娘と同い年である。4月の新学期にBMWの1台を長崎に持っていくと言う。数多い日本の大学の医学部のなかでもっとも歴史のある医学部に昨年現役合格し、サッカーと学業で目が輝いている好青年でした。

 

2007年  卯月