● ● ● ● ● CM方式で工事が進む ● ● ● ● ●


設計期間中、ご長男の結婚などで設計方針が変わり、1年以上のブランクがあった「デザイナーズアパートメント」の工事が先月から開始され、現在杭打ち工事が終り基礎工事に入っている。

 

長年住み込んだ住居の解体工事

 

住設機器、サッシなどのほか、水道工事、仕上げ工事、大工工事など各工事のコストをそれぞれ2社から4社くらい比較して、実行原価を分析した上で総体のコストを把握した。基礎工事、床暖房工事も3社の比較としている。しかしガス工事だけは、地域独占販売のため比較はできない。これによるコストのアドバンテージ、すなわちコストダウンは約700万であった。施工床面積約130坪、総工費(建物本体、既存建物解体工事、杭工事、内外給排水工事、外構工事、ガス工事、エアコン、照明、床暖房工事、水道納付金を含む)は税込み7000万を切るところでまとまっている。約10パーセントのコストダウンが、CM方式の効果によるものである。しかしCM方式を行うための作業が膨大になるため、それに伴うコストを差し引くと実質8パーセントダウン、といったところか。しかし単純に3社の工務店比較となると、ここまで下がらない。オーナーから一任されてはいるが、やはり比較、検討してほしいとの要望もあり、見積もり取得だけで専門業者の分も含めると30社くらいになった。施工技術力、段取り能力、経営内容、実績にさして問題がなければ低い方をとることになる。今回の工事においては、最も低く見積もりを出していない工事会社も数社、工事に参加する事になっている。

 


専用住宅と違い、アパートメント併用住宅であることに加え、準防火地域仕様のため最終実施設計図はA3で87ページになり、施工参考図(各工事会社が工事の前に見ておくべき指示書や、施工にあたり注意しなければならない詳細図や施工マニュアル、住設詳細図、照明プレゼンテーションなど)の33ページと合わせると計120ページの製本となった。

 

2007年  文月