● ● ● ● ● 空間活用によるローンの軽減 ● ● ● ● ●


 

現在工事中の「デザイナーズアパートメント」では土地活用というべきか、あるいは、空間活用ともいえる手法を用いて、建築が進められています。毎月の住宅ローンの返済額を減らすのが目的です。
敷地面積は約72坪、容積率は200%ですので、144坪までが建築可能です。その中で住居部分と賃貸2戸を計画しています。住居部分(3世帯、3階建て)が約70坪、賃貸2戸(2階建てのメゾネットスタイル)が30坪ですので、容積率からするとまだ余裕がありますが、道路斜線、避難計画、コスト、家賃収入等のバランスから延床面積約100坪で決定しています
。(施工床面積は約125坪)実は、容積率には算入されない4.5坪すなわち9帖のプライベートパティオ空間を、賃貸部分から覗かれないように作られていて、その部分が、容積率の無駄遣いとなっているところです。この「容積率無駄遣い空間」は、住居部分の1階から3階までの採光の取入れと、賃貸部分との適度な距離感を保って配置されています。それで
は住宅だけ計画した場合と、賃貸併用とした場合(今回の計画)を比較してみます。

 

専用住宅だけの場合 賃貸併用とした場合
延床面積    70坪  100坪
建築工事費 4900万 6650万
自己資金 3500万 3500万
借入金額 1400万 3150万
家賃収入(年間)   0   218万
年間返済額(20年) 89.02万 200.3万
差引年間返済額 (年間89万円の支払い) (年間17万円の収入)

                
建築工事費には水道引込工事、水道負担金、床暖房工事、照明、エアコン、家具工事、外構工事、ガス工事、杭工事、解体工事、外壁光触媒工事などが含まれます。金利は2.5%、返済期間20年、ボーナス無しの毎月均等払いで計算しています。固定資産税、敷金、礼金、原価償却などは計算に入れておりません。
借入額は専用住宅の場合に比べて増えていますが、駅から徒歩圏内の好立地条件のため、家賃収入に期待が持てます。冬寒かった今までの家から、オール床暖房の家具付、パティオ付の高気密、高断熱、賃貸併用デザイナーズアパートメントがまもなく完成します。住居部分だけでも今までの約3倍の広さがあり、息子様たちの支払っていた家賃もなくなり、3世帯同居のにぎやかな住まいとなることでしょう。

                         2008年 睦月