古いヒット曲がたくさん入っている洋楽のオールディーズのCDを買ったら、ジャニス・イアンの「ウィル・ユー・ダンス」が流れてきた。懐かしい。記憶は定かでないが、TBSかNHKのドラマで「岸辺のアルバム」の主題歌だったと思う。30年以上前かな?女優の中田喜子さんが出ていたような気がする。
台風で多摩川が氾濫して、その岸辺に立つマイホームが濁流とともに流されてしまう。やっとの思いで手に入れたマイホームが、ある日突然なくなってしまうのである。家族の思い出のアルバムも・・・。あらすじはもう記憶の範疇ではないが、「流された家」を巡り家族の絆というより、姉と弟の意見の対立がドラマを面白くさせていたような気がします。
最近、痛ましい事件や事故が多すぎるとは思いませんか?当時は間違いなくこんなにありませんでした。
正月にオーストラリアにホームステイした仕事仲間の話ですと、向こうでは仕事も大事だが、それ以上に家族の時間を大切にしていて、父親がしっかりしている。家族という責任を背負っている。フェイス・トゥ・フェイスで問題を解決せず、デジタルツールのバーチャルな世界の中だけで事を終らせようとしている日本は、間違いなく悪い方向へ進んでいる、と言うのだ。もちろんその発言にはデジタルツールの活用自体を否定するものではなく、ただ単に活用しているのだと言う意思を持たないと、踊らされてしまうと言うのだ。
責任を背負うとは重たい言葉であるが、父親は家族に対し、仕事に対し責任を負う生き物である。
2007年 睦月
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