● ● ● ● ● リフォーム急増 ● ● ● ● ●


94年から98年くらいに竣工したオーナーからのメンテナンス、リフォームの依頼がかなり増えています。10年を節目に家のメンテナンスをする事は大切です。外回りは、やはり風雨にさらされ続けているため、サッシ周り、屋根の谷部分、トップライト周り、バルコニーは入念にチェックします。内部はキッチン、浴室、洗面など水周りのほか、小屋裏や床下も点検します。なんともない場合がほとんどですが、劣化が激しいところも時にはあります。劣化が激しいところとして、「大通り沿いで、外壁の汚れ、痛みがかなり見られる」「サッシにシングルガラスを採用したため、結露による窓枠の痛み、塗装のはがれがある(15年くらい前は、ペアガラスの採用はごく一部であった。今は枠を変えずにペアガラスに交換できる。)」「防露便器ではないため夏場に便器が結露し、垂れてきた水で床材がいつも濡れたようである(今は防露便器がおおむね標準である)」「蒸発散層が機能せず、浄化槽がいつも溢れている」「外壁に派手なオレンジ色を採用したため、最初は恥ずかしかったが、色飛びが多く(オレンジ、グリーンは色素が飛びやすい。濃いブルーも飛びます。)シックなみかん色になって、かえってよかった(ほんとうにあった話です)」などです。
この10年で製品部材としての建築材料は、住宅設備機器も含めて進化が目覚しい。使い捨ての時代から、ストックの時代へと変化をしています。メンテナンス、そしてリフォームをしながら徹底的に長く住み続けたいものです。壁をクロスから塗り壁にしたいと考えている方は、アメリカからのとっておきの塗り壁材がありますのでお問い合わせ下さい。さて、FRPで施工したバルコニーの防水の保証期間は通常10年ですが、10年では表面の塗膜が剥がれているところもありますが、何重にも防水層が重ね合わされているので、中まで亀裂が入っていることはまずありません。その場合でも10年が経過したら、毎年点検するようにします。バルコニーの下が部屋であるルーフバルコニーの場合は、早めのメンテナンスが理想です。
入居されて10年が経過すると、家族構成に変化がある場合が考えられます。その場合には間取りの変更などが考えられますが、耐力壁線区画、壁量、梁など構造に関係するときもあります。外壁に限らず内部の壁も構造耐力上、耐力壁として計算に入れている場合もありますので、壁の移動を伴う場合はアドバイスいたしますので連絡を御願いいたします。
入居11年のつくば市「K様宅」のリフォーム工事の後は、ゴールデンウィークをはさんで入居9年の市川市「K様宅」のリフォーム工事に入る予定です。

 

2007年  卯月