設計依頼 

常陸太田市「はたそめ」分譲地の最もはずれに位置する、バルコニーからの眺めが最もすばらしい、元気になる家。

設計依頼の最初に、A様からお送り頂いたメールです。
 


国道50号バイパスと旧道50号の合流地点で双葉台団地入口という交差点があるらしいのですが、その角にすかいらーくがあるらしいのでそこでいかがでしょうか?水戸インターにも1キロくらいでいけそうなので、お帰りも楽かと。インターから逆の方向ですが、右折できそうなので。
県別マップルと言う地図で調べています。
現地は確認していないのですが、たぶん大丈夫ではないかと思います。
明日夜の7時半でよろしいでしょうか?
親子3人で行きますので。
車は相模ナンバーの小豆色のレガシィです。
皮膚が弱い事、子供に化粧がつくのが嫌なので、化粧をしないで出かけますが、失礼なやつだと思わないで下さい。

我々は昭和40年生まれの同学年の夫婦です。子供は一歳になったばかりです。
主人は愛媛県の出身。私は青森の出身。
つい、今年の2月まで、神奈川県海老名市に住んでいました。
転勤でこちらに引越してきました。
このアパートがあまりにもひどくて、私は青森の実家に3ヶ月くらい帰っていたため家について動き出すのがおそくなってしまったのです。
主人の会社の同僚のほとんどは大手ハウスメーカーで家を作ったらしく、地元の大工さんとか工務店とか、あまり知らないので情報もないのです。

とにかく、この辺の住宅メーカーの商売の仕方はあきれるものがあり、お金に見合ったものが全く期待できないので、35年もローンを組んで建てるに見合った家を作りたいです。
21世紀に向けて安くても開運の家をこしらえて自分に運をつけたいのです。 (風水の本読みすぎかな?)
狭くても空間を楽しめて、安い材料が使える場所は安い材料、目につく場所、普段使う場所、手の触れる場所には少々お金をかけて、細かい使いやすい、物の片付く、家を建てたいです。

主婦の私は後片付けが苦手で、洗濯が大好きででもたたむのは苦手で しまうのが苦手。料理は好きだけど、食器洗うのは嫌い。
しかし、実家の使い勝手のよい家にいるとなんにも苦にならないのは、その家の持っているパワーだと思います。
そういう家に住みたいけど、住宅メーカーには、そういう魅力はありません。
住んでいてやる気が沸いてくる家ならば、がんばれるような気がします。
住んでいる私たちが元気になる家を求めています。

今、ここまで我慢して生活しているので、たぶん、どんな家でも新築ならば、
大喜びで生活できるかもしれないけど、広々として使い勝手もいいけど、
さらには、忍者屋敷のような意外性もあるような家というのが昔からの夢でした。
この辺は青森よりも冬が寒いようなので床暖房も入れたいし、より、自分の求めるものを満たしていながらも、納得のいく値段で家を作りたいです。

そのためには労力を惜しまないつもりです。

2001年8月竣工
外壁:ガルバリューム鋼板
バルコニーは、アクリル系スタッコローラー押え
LDKは、ワンルームで扉はなし。
床は、パイン フローリング。
正面の壁もパインのムク材。
キャビネットは造り付け。
右の大きなサッシから坪庭を眺めることができます。
     
        (2001年8月竣工 設計期間 7ヶ月)  
        延床面積  :113.45u  
        設計・監理:FUMIHIKO KOZAKAI & ASSOCIATES  
        施工        :NASU CONSTRUCTOR