定点観測 


 

THE COURT HOUSE (ABIKO CITY)

 

8月、猛暑の中オーナーの夢を満載した2世帯住宅の工事が着手された。時間を掛けてじっくりと打ち合わせて出来上がった設計図。完成を待ちわびる日々がはじまる。

 

着工前に配置とGL(地盤面の高さ)設定の確認を実施


設計図どおりに敷地に糸を張って、目視しながら確認していく

GL設定は最後にカ−ポ−トなどの水勾配とも絡む重要ポイント

良好な地盤で杭打ちは不要な敷地であった

定点1

 

地鎮祭で工事の無事な竣工引渡しと家族の繁栄を祈念する

根切りが入った。いよいよ基礎工事に着手である。

土質は粘性土で、予想地下水位は、4.0m以深

表層N値は、3.8〜5.2、深度2mでN値11と安定している

定点2

 

配筋作業中・・・黙々と仕事をこなす職人達
  建物の全てを支える基礎工事
  細心の注意を払って施工していく

定点3

 

コンクリ−トの打設が終わり、アンカ−ボルトを設置した後、固まるまでの養生期間をとる
コンクリ−ト強度:21NT/mu
スランプ:18

定点4

 

型枠をはずし基礎本体が完成
コンクリ−ト品質保証書は工事施工者から工事監理者へ渡されチェックされる

定点5

 

ジャンカが出ず、きれいに仕上がっているのは、突き固めを念入りに行ったためである

土台が完成
現場には床下断熱材“スタイロフォ−ム”“床合板”などが搬入されている
構造材は、数回に分けて搬入される

定点6

 

慎重にそしてスム−ズに作業を進めていく熟練大工

構造材が搬入され、透湿防水シ−トで養生をした1階床の上で壁パネルを作成

定点7

 

1階壁が出来上がり2階床組の施工に入る
この時点で工事監理者の木工事チェックが入る

定点8

 

屋根の防水工事が完了
サッシまわりの防水テ−プは上下左右を施工マニュアルにしたがった順番で貼らないと防水効果が発揮されない

定点9

 

これで内部には水が浸入する心配が無くなり、上棟打合せの準備が整う
上棟打ち合わせでは、主に電気関係(コンセント、照明、通信環境)の打合せが行われます

定点10

 

外部の透湿防水シ−ト、外壁材の下地、屋根のガルバリウム鋼板を施工した状態
屋根、外壁の取り合い、サッシ廻りなど、工事監理者のチェックが入ります

定点11

 

コンセントボックス、スイッチボックスが付いて、電気工事が始まる
サッシはサ−ティンティ−ド社樹脂ペアガラスサッシ
気密性:A-4
水密製:W-3
耐風圧性:S-3

断熱材の内側にベ−パ−バリアを貼り、室内の湿気の外壁内への侵入を防ぐ

2階バルコニ−から撮影
ガルバリウムの屋根がまぶしい

床暖房パネルが施工された状態
床暖房は、温水パネル敷込、熱源は灯油、ランニングコストを考えて採用、親世帯・子世帯の1階は全てパネルを敷込んでいます

施工中の吹き抜けスペ−ス

格子状の階段手すり
構造材のランバ−を使って施工

現場で適当に決めたのではなく、設計段階で詳細に打合せを行い、その寸法・デザイン・素材を決めたキッチンバックキャビネット

外壁仕上げのサイディング
雪止めが付いた

定点12

 

造作工事完了
この時点で、塗装の打合せが行われる

塗装はオスモカラ−ウッドワックス3163ウォルナット
ケ−シングはヘムロック ムク材使用

右側の和室の化粧格子と、手摺の格子は、「和モダン」の表現
手摺もオスモカラ−で塗装

もう、まもなく完成
ほら、中がわからないでしょ!!

定点13

 

半円部分の外壁は、ベルア−ト吹付け
ポ−チのコンクリ−トが乾かないうちに子供の「手形」を付けた
「手形」の詳細はザ・コ−トハウスを見てください
これからガ−デニングが楽しみだ

小上りオ−プン和室空間
奥のリビングの黄色い壁は、珪藻土塗り

手作りの仕上りはこんな感じ
ブル−の部分は、オスモカラ− カントリ−カラ−2506ロイヤルブル−で丁寧に塗られた

2階マルチパ−パス スタディル−ム
左に手持ちの大型デスクがピッタリ入るように空きスペ−スを設計しています
右側の造り付け本棚は、SPF材を使用

開放感あふれるリビング空間、奥に小上り和室の格子が見え隠れする

7ヶ月にわたる工事期間を終えて完成に至りました
オ−ナ−の鈴木様、工事の那須社長、監理の平沢先生ご苦労様でした

定点14

 

 

※道路向かいのアパ−トの外廊下に立ったポイントを定点とし、

そこから撮影した写真を、定点写真としています。

 

 

最近の完成作品  ザ・コ−トハウス